アロマオイルマッサージの種類2-ハワイ式ロミロミ

【アロマ007】アロマオイルマッサージの種類2-ハワイ式ロミロミ

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アロマオイルマッサージの種類2-ハワイ式ロミロミ
アメリカ・ハワイ州にはロミロミ(Lomi Lomi)と呼ばれるハワイ式マッサージがあります。Lomi(ロミ)とはハワイの言葉で「揉む」「押す」「圧迫する」「マッサージをする」という意味があります。一般的に『ロミロミ』『ハワイアンロミロミ』『ロミロミマッサージ』などと呼ばれています。
ロミロミとは古代ハワイアンが医療として行っていた伝統的な癒し(リラクゼーション)法。この癒しの技術は、体の中の「生きるための循環機能」つまり血液とリンパの流れを正常にするといわれ、健康を維持するには最適な方法といわれています。疲れの諸症状に対し、体の中の流れを正常に戻して、促進することで症状が改善されます。
 

ロミロミの歴史

ロミロミの歴史は非常に古く、マッサージの意味合いで利用されていたのではなく、『神に捧げられる儀式』としての施術だったようです。もともとはカフナ(kahuna)と呼ばれるハワイで選ばれし特別&優秀な神官達が血の繋がりのみにロミロミの施術を伝えてきた門外不出の特別な技術でした。カフナ(kahuna)は階級制度で高い地位や権力を持ち、ロミロミは王族や貴族にしか施術される事が許されない神聖なものだったからです。
そのためロミロミは宗教的儀式として特別なものでした。その背景には、病や怪我は本人の罪に対する報いや信仰が薄い事によるものだと考えられ、悔いを改め、怒りや悲しみを解き放つ事によって完治するとされていたのです。そこでカフナは信仰する神々と通じ、祈りをささげ、患部に触ったり、揉んだり、手かざしをしたり、温めた石を乗せたり、木の棒で押したりとロミロミの儀式を行っていたといいます。
 
その後、一度はハワイ伝統文化が途絶えていましたが、近年、秘伝の技を密かに生き残っていた後継者達が家族以外の外部に公開し、ロミロミマッサージが復活しました。
その伝統的な施術を身につけようと、エステティシャンやリフレクソロジストらがロミロミの技術を学びにハワイを訪れ、世界中に広がっていったのです。
日本でも1970年代あたりから気軽にハワイに行けるようになり、リラクゼーションマッサージのひとつとしてロミロミの存在が広く知れ渡ることになりました。
現在では文化や人種の壁を越えて様々な人が、ロミロミマッサージの知識と知識を身につけ、世界中でロミロミが知られるようになりました。ロミロミを始めとしたハワイの文化が日本で大流行し、一般人にも手が届く気軽に心も体もリフレッシュする事の出来るマッサージとなったのです。
 

ロミロミパワー

ロミロミはフランダンスと並び、ハワイアンスピリットによる二本の柱のひとつとして発展したと言われています。ハワイの自然や大地のエネルギーで人々を癒すと言われているハワイアンスピリットの力を借り、祈りで始まり、感謝の祈りで終わるのが本来のロミロミ。
ハワイの波の音、小鳥のさえずり、水のせせらぎに風の音、ハワイの自然のパワーを体いっぱい浴びて身体だけではなく精神面から深い癒しを感じることができます。
 

ロミロミマッサージの違い

ロミロミの手技はハワイの波と風を表現しているとも言われ、セラピストの下腕全体を使用して背中や手足をマッサージします。手や指ではなく、肘や腕など広い面積を使って、ハワイの海に寄せては返す、波のように穏やかで優しいリズムでマッサージし、滞った血液とリンパを流し、施術がロミロミの特徴です。筋肉の疲れやコリを取って血行を促進させるだけでなく、身体に溜まった余分な老廃物を排出し、心身のストレスを取り除いてくれるのです。
心地良い圧で深いリラクゼーションが効果期待出来るマッサージといえます。