アロマオイルと紫外線による“光毒性”について

【アロマ010】アロマオイルと紫外線による“光毒性”について

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アロマオイルと紫外線による“光毒性”について
アロマオイルは植物の香りや働きの力を借りて、心や身体のトラブルを穏やかに回復させ、アロマエステやリラクゼーションで健康や美容、また医療にも役立てられています。
ご自宅でもリラックスしたい時やマッサージなど日常に取り入れている方もいらっしゃることでしょう。
 
しかし、アロマオイルの中には、お肌についたままだと危険なものもあります。特に夏は危険ですので、きちんと認識して安全に取り入れましょう!
 

“光毒性”とは?

光毒性とは、アロマオイル(精油)そのまま肌についた状態で紫外線に当たると、皮膚にダメージを与える作用のことです。
アロマオイルの原液もしくは濃度の高いものを肌につけて紫外線にあたった場合、オイルに含まれる“フロクマリン”という成分が紫外線のエネルギーを肌に蓄積し、短時間で強い日焼け状態を起こしてしまいます。シミの原因になったり、皮膚の組織を損傷したするだけではなく、アロマオイルの濃度が高かったり紫外線が強かったりすると重い火傷(やけど)を負う場合もあります。
 

光毒性をもつアロマオイル

光毒性をもつアロマオイルは“柑橘系”のアロマオイルです。その中でもベルガモット、アンジェリカ・ルート、レモン、グレープフルーツの4種が光毒性をもつアロマオイルになります。特にベルガモットはフェイシャルマッサージなどで肌に用いられることも多いのですが、一般に使用される精油の中では、最も強い光毒性を持つものです。
 
通常、アロマオイルはキャリアオイルで希釈してオイルトリートメントに使用する場合、オイル濃度を1%以下にするのが基本です。しかし、1%以下の濃度でも光毒性を発揮するのがベルガモット、アンジェリカ・ルートの2種です。
 

光毒性を発揮するアロマオイル オイル濃度
ベルガモット 0.4%
アンジェリカ・ルート 0.78%
レモン 2.0%
グレープフルーツ 4.0%

 

注意すること

フェイシャルにも使用されるベルガモットはたった0.4%の濃度でも光毒性を発揮します。自宅はもちろんのこと、お知り合いから、またはサロンなどで日中にオイルトリートメントを受ける場合は注意をしましょう。
紫外線の強い夏だけではなく、1年を通し、注意をして安全に使用しましょう。